駅伝を通して認知症への理解を広げる全国規模のイベント「RUN伴(ラントモ)2019」道内最終日の8月31日、厚真、安平、むかわの3町を舞台に初めて行われた。安平とむかわの両町から地元の役場職員をはじめ、グループホーム利用者や介護職員らがたすきをつないで厚真でゴールを迎えた。
NPO法人認知症フレンドシップクラブ(東京)が主催し、認知症になっても安全に暮らせる社会を目指そうと11年から行っている支援事業。厚真、安平、むかわの3町は今回初めて開催コースとなっていた。
今年のRUN伴は、6月下旬に稚内市を皮切りに熊本県まで35都道府県で展開。道内最終日となったこの日は安平、むかわの両町からスタートし、グループホームなどを経由して午後に厚真町へ到着した。厚真では本郷の高齢者施設「やわらぎ」と上厚真橋の2カ所から約22キロのコースをたすきリレー。表町公園で役場職員からたすきを託されたアンカーの宮坂尚市朗町長が町総合ケアセンターゆくりでゴールテープを切った。
宮坂町長は「胆振東部地震の爪痕が大きい、復興元年の厚真町をゴールにしていただき、感謝している。皆さんがつないでくれた温かい気持ちを受けて自らの足で立ち上がり、本州へたすきをつなげていく」と復興への思いも合わせて語った。