戦没者の冥福祈る 追分公民館で平和祈念式典 安平

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  • 2019年9月2日
平和祈念式典で献花し、戦没者の冥福を祈る参列者

  安平町は8月31日、追分公民館で平和祈念式典を開いた。戦争で身内を亡くした遺族をはじめ、来賓ら約80人が参列。戦没者の冥福を祈り、未来への平和を祈った。

   第2次世界大戦で命を落とした町内関係者は122人に上る。式典で戦没者に黙とうをささげた後、主催者を代表した及川秀一郎町長は「当時の悲惨さ、命や平和の尊さを後世に伝えていくのがわれわれの務め。先人の方々のつくり上げてきたこの町を夢と希望に満ちあふれさせ、子どもに未来を見せられる古里にしていく」と決意を述べた。

   参列者一人ひとりが祭壇に手を合わせて平和への思いを新たにした後、今年度の広島平和記念式典事業に派遣された地元児童、生徒たちによる報告会が行われ、それぞれが現地で学んだことなどを発表。追分高校1年の島田透衣君(15)は「戦争、原爆について深く知ることができた。これから平和な世界が続いてほしい」と話していた。

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