昨年6月、苫小牧市立病院の入院患者が看護中の医療ミスで死亡した事故で苫小牧市は30日、同病院の20代の女性看護師を同日付で戒告の懲戒処分にしたことを公表した。
看護師は昨年6月、同僚看護師=退職=と2人で入院中の70代男性患者のたんを吸引する際、業務上必要な注意を怠り男性を死亡させたとして、3月に業務上過失致死の疑いで札幌地検苫小牧支部に書類送検された。7月に同支部は不起訴処分を決めた。
今回の処分では管理監督責任者で松岡伸一院長、看護部長、看護師長を厳重注意とした。同院は「厳粛に受け止め、同じ過ちを繰り返さないよう安全な医療行為に努めたい」と話した。