苫小牧勇払中学校と勇払小学校の合同による藍染め体験教室が29日、勇払中で行われ、中学1年生24人と小学4年生12人が参加し、ハンカチを鮮やかな藍色に染め上げた。
両校は、地域と一体で子どもを育てる「コミュニティ・スクール(CS)」のモデル校。活動の一環でアイの栽培を始め、勇武津資料館の職員の指導を受けながら自分たちで育てて収穫したものなどを使った。
教室ではアイの成分をもみ出した液体に絹布を漬け込む「生葉染め」や、綿布にアイの葉を直接たたき付けて染めていく「たたき染め」の二つに挑戦。同館職員の二階堂啓也さんと、地域の手織りサークルゆのみのメンバー6人が講師となって作業を進めた。
生葉染めでは、ハンカチの模様を出すために、ペットボトルのキャップを布に輪ゴムでくくった。アイの葉をミキサーで粉砕してネットに入れ、水に浸して葉の成分をもみ出した染液の中に浸してきれいな藍色に染めた。
児童、生徒たちはハンカチのデザインを想像しながら取り組み、たたき染めでは、葉の模様を染み込ませるために、黙々と作業に打ち込んだ。
中学1年の熊崎俊平さん(12)は「初めての体験で新鮮。染色作業を楽しめた」と笑顔で語った。