電池式ラジオ寄贈 エフエム北海道 厚真、安平、むかわ3町の小学生に

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  • 2019年8月30日

  AIR―Gエフエム北海道(本社札幌市)は29日、昨年9月に発生した胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真、安平、むかわ、3町の小学生全員に電池式ラジオを寄贈した。AIR―Gパーソナリティーの森本優さん(28)が厚真中央、早来、鵡川中央の3小学校を訪問し、児童に直接ラジオを届けた。

   昨年の胆振東部地震を受け、今年1月からスタートした「ワンホームワンレディオ」プロジェクト。一家に1台ラジオの常備を呼び掛ける活動を展開しており、1年間で1万個の電池式ラジオを配布するほか、9月の第1週に番組内で防災関連特別番組を放送し、ラジオの必要性を訴える。

   このうち、厚真中央小では代表児童への贈呈式があった後、6年生の教室で全員にラジオが手渡された。児童会長の大宮幹丞君(11)=6年=は「この機会にラジオを時々聞いて、身近な物にしたい」と話し、中島愛音桜さん(11)=同=は「地震の時に使えるように用意しておきたい」と思いを語った。

   今回贈られたラジオは幅5・5センチ、高さ9センチ、奥行き2センチほどのポケットサイズ。単4形乾電池2本で使用でき、3町の小学生880人に届けられる。森本さんは「家の人や周りの人にもラジオの存在を広げてほしいし、何かあったらメッセージを届けてほしい。勉強をしている時の気分転換やいろんな用途で使って」と呼び掛けていた。

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