台湾の小学生チームと恵庭ミニバスケットボール少年団の交流試合が22日、恵庭市駒場体育館で開かれた。教育旅行で訪問した子供たちと、恵庭の子供たちが心地良い汗を流した。
恵庭市は北海道旅行に関心が高い台湾に焦点を当てた教育旅行の誘致活動を展開中。原田裕市長をはじめ市の担当者が直接台湾に赴き、空港が近く旅行計画に組み込みやすい立地や観光資源をPRするなど地道な活動を重ねてきた。ここ数年、台湾の生徒が市内の中学校を訪ねるなど国際交流の機会が広がっている。
今回、教育旅行で訪れたのは台湾台中市東区大智国民小学校の6年生。同校から市にスポーツ交流の希望が寄せられて実現し、24日まで滞在した。交流試合では白熱した試合を繰り広げ、言葉や文化の垣根を越えてスポーツの楽しさを分かち合った。試合終了後には記念品を交換し、記念撮影をするなど和やかな時間を過ごした。
許子嫺さん(12)と林宥均さん(同)は「日本の子供と交流できて楽しかった」と笑顔だった。引率した同小学校の聶台璋校長も「子供たちが日本の生活文化を体験できるので良かった。今度は冬に来て日本の雪を見せたい」と魅力を感じていた。
恵庭ミニバスのキャプテンを務める宮内遥暉君(11)は「海外チームと試合をしたのは初めて。台湾のチームはとても強かった」と笑顔だった。
市の担当者は「今までの誘致活動が今回の訪日実現に結び付いたと実感する。スポーツ交流にも可能性を感じる」と手応えを語り、今後も教育旅行の誘致を進める考えだ。