【ニューヨーク時事】国連は28日、米政府から地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」を再離脱するとの通知を27日に受けたと明らかにした。規定により、正式離脱は2026年1月日になるという。
ドゥジャリク事務総長報道官が定例記者会見で確認した。米国は二酸化炭素(CO2)排出量で中国に次ぐ世界2位だが、トランプ米大統領が就任初日の20日、再離脱を命じる大統領令に署名していた。ドゥジャリク氏は「われわれは気温上昇を食い止めるあらゆる努力を支持する」と強調した。
パリ協定は15年に採択され、世界の気温上昇を産業革命前から1・5度に抑えることを目標とする。しかし気候変動自体に懐疑的なトランプ氏は政権1期目の20年11月に離脱。バイデン前政権下で復帰した経緯がある。