行政手続きにLINE 役場に行かず住民票の申請など可能に 住民サービス向上 胆振東部3町

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  • 2025年1月28日
胆振東部3町で導入が進むラインの行政手続き

  厚真、安平、むかわの胆振東部3町で、行政手続きにLINE(ライン)の機能を活用する動きが広がっている。厚真町や安平町では、公式アカウントに登録すれば、役場に行かずに住民票の写しや戸籍証明書などの電子申請を行うことができ、住民サービスの向上につながっている。

   厚真町は2018年11月にラインを導入し、胆振東部地震の関連情報を発信。22年7月から住民票、税証明書、印鑑登録証明書、戸籍の付票―の4項目について申請が可能となった。登録者は2227人(27日現在)で、申請書類は自宅などに郵送され、申請料と郵送料を支払う仕組み。町まちづくり推進課は「役場に来ることが難しい人も自宅などから申請可能。機能の拡充は今後検討したい」としている。

   安平町は17年8月にラインを導入。24年12月に電子申請サービスを取り入れ、証明書の交付請求とオンライン決済に対応している。登録者は1700人(同)。町のアカウントでは、行政手続き以外に公共施設の破損箇所を見つけた際、写真と位置情報を送信できる通報機能なども備えている。町総務課は「住民との接点が多様化する中、ラインで欲しい情報を得られるようになった」と受け止める。

   むかわ町は20年4月に公式ラインの稼働を本格化させ、新型コロナウイルスのワクチン接種情報などを送信してきた。24年10月のリニューアルでメニューを見やすくし、登録者は2331人(同)。町民から行政手続きにラインの活用を求める声も聞かれ、町では水道栓の開閉や子育て支援センターの欠席連絡で実施を検討している。町総合政策課は「機能の拡充について担当課と調整している」という。

  胆振東部3町で導入が進むラインの行政手続き

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