11日に閉幕した北海道を代表する冬のイベント「第75回さっぽろ雪まつり」(札幌市、札幌観光協会など主催)の来場者数は、232万7000人だった。主管する実行委員会が12日、発表した。メインの大通会場は前年を上回る人出となったが、東区のつどーむ会場が減少し、全体では前回(238万9000人)を2・6%(6万2000人)下回った。ただ、2年連続で230万人を超え、8日間の期間中、国内外の観光客や市民らでにぎわった。
今年の雪まつりは4日に開幕。メインの大通会場は西1~11丁目の大通公園を使用。7月25日にリニューアルオープンする歴史的建造物「赤れんが庁舎」など大雪像5基をはじめ、大中小合わせて前年より5基多い計129基の雪像がお目見えした。日没から午後10時までライトアップされ、一部会場の大雪像ではプロジェクションマッピングも実施。3丁目では屋外スケートリンク「スマイルリンクさっぽろ」も初めて雪まつり会場に開設され、来場者がスケートを楽しんだ。
大通会場の来場者数は177万人で、前回(176万3000人)から0・4%(7000人)増えた。実行委では「日曜日の9日は日中から夜にかけ断続的に降雪が続き、祝日の最終日の11日も午前中から夕方にかけて風雪が強まり来場者数が伸び悩んだが、会期を通じて前回を上回る来場があった」と説明している。
つどーむ会場は、前年より1基多い13基の中小雪像を設置。チューブスライダーなど雪のアトラクションが人気を集め、ファミリー層を中心ににぎわった。ただ、来場者数は55万7000人で、過去最多だった前回(62万6000人)を11%(6万9000人)下回った。実行委では「今回は曜日の並びや、9、11日の悪天候の影響があった」と分析している。
また、雪まつりの来場者数にはカウントされないが、「すすきのアイスワールド2025」と銘打ち、60基の氷像が並んだすすきの会場の来場者数は、前回比10・1%減の102万2000人だった。
232万7千人が来場した今年の雪まつり=中央区の
大通公園