運動で座りっ放しのリスク減 糖尿病患者

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  • 2024年10月10日

  糖尿病患者を対象とした研究で、座っている時間(座位時間)が長いことによる死亡リスクの上昇は、運動で抑えられる可能性があることが分かったと、米国の研究グループが発表した。

   研究グループは、米国民健康・栄養調査に参加した20歳以上の糖尿病患者6335人を5.9年間(中央値)追跡し、座位時間の長さによる死亡リスクと運動量との関連について調べた。運動量は、参加者が報告した中強度~高強度の運動をする時間に基づき(1)不活発(週に10分未満)(2)活動不十分(週に10分以上~150分未満)(3)活発(週に150分以上)―に分類した。

   ほとんどの参加者は1日に8時間以上座って過ごしていた。分析の結果、(1)と(2)では、1日当たりの座位時間が8時間以上の人は、4時間未満の人と比べ、死亡リスクが高いことが分かった。一方、(3)では1日当たりの座位時間の長さと死亡リスクの上昇との関連は示されなかった。

  (メディカルトリビューン=時事)

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