遺伝性心疾患がある人では、カフェイン含有量の多い「エナジードリンク」を飲むことで心停止リスクが高まる可能性があると、米国の研究グループが発表した。
カフェインには興奮作用があり、短期間に大量に摂取すると心臓に負担がかかり不整脈を誘発することがある。研究グループは、心停止状態から蘇生した144人の医療記録データを分析し、自己申告によるエナジードリンク摂取の有無や頻度と心停止リスクとの関係を調べた。
その結果、144人のうち7人(平均年齢29歳)が心停止前にエナジードリンクを摂取し、「特発性心室細動」などの遺伝性心疾患があった。7人中3人は、頻繁にエナジードリンクを飲む習慣があった。
研究グループは「より大規模な研究が必要」とした上で、「心停止の確率は低いものの、遺伝性心疾患がある人はエナジードリンクの摂取を控えるべきだ」と注意を促している。
(メディカルトリビューン=時事)