喫煙は関節リウマチ(RA)のリスクを高めるが、非喫煙者が少量の受動喫煙にさらされた場合でもリスクになることが分かったと、中国の研究グループが発表した。
研究グループは、1999~2018年に米国民健康・栄養調査に参加した非喫煙者1万4940人(平均年齢46・7歳、女性60・2%)を、血中コチニン(ニコチンの代謝物)濃度に基づき受動喫煙が(1)ない(2)少ない(3)中等度(4)多い―のグループに分類。受動喫煙とRAとの関連を調べた。
年齢や性別、病歴、生活習慣などの影響を調整して解析した結果、(1)に比べて(2)はRAのリスクが顕著に高かった。また、血中コチニン濃度が1ng/mL上昇するごとにRAのリスクも上昇したが、濃度が一定値を超えると横ばいになった。
研究グループは「自身が喫煙していなくても、受動喫煙には十分注意すべきだ」と呼び掛けている。
(メディカルトリビューン=時事)