1677万7216とかけて九九「しはさんじゅうに」と解きます。その心は? どちらも2を何個かかけ算した数です。
パソコンは光の三原色R(赤)、G(緑)、B(青)の3色を混ぜた具合(割合)を調節して黒から白までの間の色を作ります。色のレベル0%から100%を0~255までの256段階で赤成分、緑成分、青成分を混ぜて調節します。赤0、緑0、青0を混ぜると黒。赤255、緑255、青255で白。赤160、緑32、青255で紫(むらさき)になります。
このように3色それぞれ256段階のどれか一つ選ぶことで、ある1色ができます。すると色の組み合わせは、全部で256×256×256=1677万7216通り。これがパソコンの発色数「約1670万色」の正体です。
256は2×2×2×2×2×2×2×2(2が8個)なので、256×256×256は2を8×3=24個かけた数。「しはさんじゅうに」の32は2×2×2×2×2、2を5個かけた数です。身の回りに2をたくさんかけた数が見つかります。探してみましょう。
(文とイラストはサイエンスナビゲーター®・桜井進)