日本将棋連盟は6日、理事会を開き、新会長に清水市代女流七段(56)を選任した。女性が会長に就くのは初めて。任期は2年。2023年から会長として東西の新将棋会館建設などを指揮してきた羽生善治九段(54)は任期満了で退任した。
清水新会長は同日夕、東京都内で記者会見し、「将棋連盟にとって、私を選んでくれたことが挑戦。一つ一つの棋戦の内容を充実させていくことが大事だ」と抱負を述べた。羽生九段も同日、取材に応じ、今後について「初心に返って対局に臨みたい」と意欲を示した。
また、同日開かれた棋士総会では、女流棋士がプロ棋士(四段以上)になる新たなルートが承認された。
棋士と女流棋士は別制度で、棋士になった女性はまだいない。新制度では女流タイトルの白玲を通算5期獲得し、永世称号「クイーン白玲」の資格を得れば、四段の棋士となる権利が与えられる。棋士となった場合、10年以内に規定の成績を挙げなければ引退となる。
白玲戦は現在、第5期の挑戦者争いが進行中。これまでに西山朋佳女流二冠(29)が通算3期、福間香奈女流六冠(33)が1期を獲得している。