大相撲の伊勢ケ浜部屋を9日付で継承した元横綱照ノ富士(33)=本名杉野森正山、モンゴル出身=がこの日、東京都江東区の同部屋で記者会見し、「責任を感じる。今以上に強い部屋にしていかなければ」と抱負を語った。師匠を務めていた元横綱旭富士が7月に65歳の定年を迎えるのに伴い、バトンを託された。
現役時代は両膝のけがなどに苦しみ、大関から序二段まで転落した後、番付の最高位を極めた。「看板力士の育成は大変なこと。横綱を目指し、力士の頑張りを手伝いたい。関取も多くいる部屋。期待に応えられるよう努力したい」と誓った。
継承に際して年寄「宮城野」を襲名した元旭富士の親方も同席。日馬富士、照ノ富士の2横綱ら数々の関取を育て、今後は部屋付きとしてサポートする。「本人のカラーを出さないといけない。これまで以上に良くなるように」と期待した。
元照ノ富士の引退相撲は来年1月31日に東京・両国国技館で予定されている。