釧路管内の沿岸における今期のサオマエコンブ漁が始まった。9日には釧路市東部漁協、昆布森漁協、厚岸漁協が操業初日を迎え、各地であめ色に輝くコンブが次々と水揚げされた。
サオマエコンブは、夏の成コンブ漁が始まる前に間引きのために採るコンブで、成熟していないため身が軟らかい。昨年は資源不足などを理由に釧路管内の5漁協のうち、3漁協が出漁を見合わせたが、今期は5漁協で操業を予定している。
このうち、釧路市東部漁協は1日に解禁していたが、天候や波の影響で9日になって初出漁を迎えた。釧東漁港(桂恋地区)では、午前5時に出漁した小型漁船が同8時ごろから次々と戻り、干場に向かうトラックへの積み込み作業に追われた。出漁した漁業者は「実入りはそれなりだが、数が少ない。今後に期待したい」と話していた。
水揚げされたサオマエコンブ