レコード会社やコンサート主催(しゅさい)会社などの五つの音楽業界団体が結集して、「MUSIC AWARDS JAPAN」(MAJ)という大きな音楽賞を新しく作りました。その初めての授賞式が5月に京都で、大勢のアーティストが参加して華(はな)やかに開かれました。
▽お手本はグラミー賞
MAJは、国際的に有名なアメリカのグラミー賞をお手本に、日本やアジアの音楽を世界に発信することを目標の一つに掲(かか)げています。
全部で62部門。候補になるアーティストや曲は、まず音楽チャートの順位などの客観的な基準を基(もと)に選び、その中からアーティストを含(ふく)む5000人もの音楽関係者が投票して受賞者を選びます。
▽「賞はすてきな取り組み」―Ayaseさん
授賞式で結果が発表され、最優秀(ゆうしゅう)楽曲賞はCreepy Nutsの「Bling―Bang―Bang―Born」、最優秀アーティスト賞はMrs.GREEN APPLE、最優秀アルバム賞は藤井風さんの「LOVE ALL SERVE ALL」。
国外でよく聴かれた曲から選ぶ「Top Global Hit from Japan」賞はYOASOBIの「アイドル」に。海外でも活躍(かつやく)する旬(しゅん)のアーティストとその作品が並びました。生演奏も披露(ひろう)し、熱演で会場を沸(わ)かせました。
トロフィーを受け取ったYOASOBIのikuraさんは「心からうれしく光栄に思います」と喜びのあいさつ。授賞式後、Ayaseさんはこの新しい賞について「本当にすてきな取り組み。国内外問わず、たくさんの方に日本の音楽の良さが広がっていってくれたらいいなと思います」と話していました。
「MUSIC AWARDS JAPAN」で平和の祈(いの)りを込(こ)めたパフォーマンスを見せたAIさんⒸCEIPA /MUSIC AWARDS JAPAN2025「満ちてゆく」をピアノで弾(ひ)き語りした藤井風さんⒸCEIPA /MUSIC AWARDS JAPAN2025授賞式の前に開かれたレッドカーペットイベントで、取材陣の質問に応えるYOASOBIのikuraさん(右)とAyaseさん
=5月22日、京都市のロームシアター京都