アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道は4日、苫小牧市美術博物館で、栃木県日光市で行われた栃木日光アイスバックス戦のパブリックビューイングと同館の観覧ツアーを実施した。参加者は学芸員による解説を受けながら常設展示を見学。試合が始まると、1階研修室のスクリーンに映し出された熱戦に声援を送った。
観覧ツアーでは同館の佐藤麻莉学芸員が、苫小牧の地層やアイヌ民族の丸木舟、苫小牧のアイスホッケーの歴史といった展示について解説。参加者は深くうなずきながら聞き入った。
藤原誠館長は「普段、来館する機会がない人たちもいると思うので、イーグルスを応援しながら苫小牧の歴史も知ってもらえれば」と語った。
パブリックビューイングでは王子イーグルス元監督の城野正樹チーフマネジャーが試合内容や選手のプレーを解説。参加者たちは、得点シーンやGK成澤優太の好セーブのたびに沸き上がった。
ゴールを守っている姿が格好良い―と言うGK小野田拓人のファン、市内北光町の小杉柊翔君(9)は「美術博物館でエゾヒグマやエゾシカの展示を見ることができてよかった。試合も力いっぱい応援したい」とイベントを満喫した。
催しは、アイスホッケーと地域や他ジャンルをつなぐことで新たな魅力を発見しようと企画された。10月にも市立中央図書館や市サンガーデンでヨガ、クラフト体験を掛け合わせたパブリックビューイングを行っている。城野チーフマネジャーは「アウェーゲームは遠方で会場に行くことができない人もいる。大勢で共有しながら楽しむことがアイスホッケー観戦の醍醐味(だいごみ)なので、今後も続けていければ」と語った。