拡張期血圧と女性の片頭痛に関連

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  • 2024年10月1日
拡張期血圧と女性の片頭痛に関連

  拡張期血圧(最低血圧)が高い女性は、片頭痛になりやすいことが分かったと、オランダの研究グループが発表した。

   片頭痛と心血管疾患との関連を示す報告はこれまでにもあったが、同疾患の危険因子と片頭痛との詳細な関連性については不明だった。

   研究グループは、オランダの大規模研究参加者のうち中高年の男女7266人(年齢中央値66.6歳)を対象に、心血管疾患の危険因子(喫煙、肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病など)と片頭痛との関連を調べた。このうち片頭痛がある、または過去に経験したことがある人の割合は14.9%だった。

   解析の結果、女性では喫煙習慣がある、過去の喫煙本数が多い、糖尿病がある、空腹時血糖値が高いことなどが片頭痛の罹患(りかん)率の低さに関連していた。一方、拡張期血圧が高いことは罹患率の高さに関連しており、同血圧が上昇するごとに罹患率も上昇していた。男性では心血管疾患の危険因子と片頭痛に有意な関連はなかった。

  (メディカルトリビューン=時事)

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