70年で就業中の身体活動が低下

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  • 2024年9月26日
70年で就業中の身体活動が低下

  過去70年で、座業中心の職業が増え、仕事時の身体活動強度(METs)が低下していたと、東京大などの研究グループが発表した。

   METsは、安静時のエネルギー消費量を1として、ある活動がその何倍に相当するかを表す指標。研究グループは、1953~2022年の就業者数に関するデータなどを基に、年ごとの職業別平均METsを算出した。また、各職業分類を座位中心(1・5METs以下)、低強度(1・6~2・9METs)、中強度(3METs以上)に分け、就業者割合の推移を調べた。

   その結果、就業者割合は中強度の職業で減少し、座位中心および低強度で増加傾向だった。1962~2010年の全職業の平均METsは2・60から2・35と9・6%低下した。

   研究グループは「機械化などにより実際のMETsはさらに低下していた可能性がある。仕事中の座業時間短縮や、仕事以外の場面での身体活動促進などが求められる」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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