一本防 フクラギに沸く 21日は90匹超え、61センチも

  • 釣り
  • 2024年9月26日
青物の醍醐味を満喫。61センチのイナダを釣り上げた苫小牧のアングラー(同)
青物の醍醐味を満喫。61センチのイナダを釣り上げた苫小牧のアングラー(同)
フクラギを8匹上げたというジュニア・アングラー(協会提供)
フクラギを8匹上げたというジュニア・アングラー(協会提供)
21日の夕方は2シーズンぶりにフクラギラッシュとなった(同)
21日の夕方は2シーズンぶりにフクラギラッシュとなった(同)

  苫小牧港・東港の有料釣り施設・一本防波堤はこの3連休、良型のフクラギが連発して沸きに沸いた。サイズは40~50センチ台が中心だが、60センチ超のイナダも見られ来場者は大喜び。ショアジギングの醍醐味(だいごみ)を満喫した。

   フクラギ(イナダ)はブリの成長途上の名前。福来魚とあてて読ませることもあり、本州ではショアジギングで狙う青物の人気のターゲットだ。近年、苫小牧エリアでも群れが北上する夏と南下する秋に釣果があり、水温の上昇とともに魚影は濃くなっている。

   21日は風、波ともに穏やかで、午前6時の開場早々、フクラギが来場者にヒットした。釣り場を運営する、苫小牧港釣り文化振興協会によると、魚信は太陽が高く昇った後もコンスタントにあり、夕方までに40~61センチが確認分で合計90匹を数えたという。

   特に午後2時以降、ラッシュ状態になり、次から次に釣れてスタッフの釣果確認が間に合わないほど。釣ってすぐにリリースしたり、すかりに入れるため、協会側は「実際には150匹以上釣れた」とみている。

   フクラギは22、23日も好釣果が続いた。サイズは30センチ台~61センチで、数は22日が27匹、23日は18匹だった。22、23日にはカンパチも合わせて4匹出て、来場した青物ファンを喜ばせた。

   フクラギの釣り方はメタルジグを使ったジギングがポピュラーで、一本防波堤ではジグさびき(28グラム)も釣果が出ている。9~11フィートのルアーロッドに、スピニングなら4000~5000番台のリールをセットし、28~40グラムのメタルジグを投じる。ラインはPEなら1~1・5号が適している。

   水中では、餌となるイワシや小サバが、フィッシュ・イーターであるフクラギに追われて逃げ惑うようにルアーを泳がせるイメージ。リズミカルにロッドをしゃくったりしてジグを縦(上下)や横に動かし、フクラギの捕食スイッチを刺激する。

   苫小牧沿岸での青物釣りはそろそろ終盤。水温は低下し始めており、今後は平物、根魚が濃くなる。同協会は「今は来場者の狙いがフクラギなので根魚の釣果は少ないが、魚はいるはず。秋はアブラコやカジカの産卵期。今後は大型の根魚にも期待したい」と話している。

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