アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道は14、15両日、日光市で栃木日光アイスバックスとのリーグ初戦を迎える。昨季、2位で終えた悔しさをバネに6月から「個の成長から組織としての成長」を掲げ、準備を重ねてきた。チームの指揮を執る荻野順二監督に今季のチームづくりについて聞いた。
―(日本代表の)五輪最終予選を経て初戦を迎える選手もいるが、チームの雰囲気や状況は。
選手たちは開幕に向けていい準備してくれた。全員での練習機会は少なかったが、以前から分かっていたこと。選手たちもできることをしっかりやってくれたと思う。
―監督として2季目、初戦を前にした心境は。
わくわくしているし、期待感も大きい。(最終予選の)代表組と残り組、それぞれが必要なことをやってくれた。プレシーズンゲームの6試合もしっかり戦ってくれたし、チームとしてやりたいことや、ベース(身体能力)の部分にも取り組んでくれたので、全員の力が結集し、初戦でどういった表現をしてくれるかを楽しみにしている。
―掲げる「チームとしての成長」について。
1試合1試合、組織だった戦い方、5人が連動して良い守りから良い攻めに―といったものを求めているし、伝えている。選手たちも理解してくれていると思っている。みんなが同じ方向を向き、さらにチーム戦略への理解力や遂行力もキーになってくる。試合を重ね、シーズンが進むにつれ、コミュニケーションの回数も増え、徐々に上がってくると思う。
―昨季と比較し、今季はどんなゲーム展開をしていきたいか。
特に大きく変える部分はないが、今季はさらに内容やディテール(細部)にこだわって取り組んでいる。(開幕は)けが人もいて人数も少ないので、選手一人一人が本当に意識を高く持ってやってもらう必要が大いにある。
―シーズンに向けた意気込みを。
昨季はチームづくり、組織として成長して戦うことの必要性を強く感じた。反省を生かし、まずは初戦、どれくらい自分たちが準備してこられたのかを表現するためにも思い切って、自信を持ってやろう―と選手たちには伝えようと思う。今年はリーグ、全日本に加え、ジャパンカップも開催される。取れるタイトルはしっかりつかみ取っていきたい。