繁華街にて

  • 特集, 記者コラム「風」
  • 2024年7月24日
繁華街にて

  この頃、苫小牧市錦町周辺の繁華街では、平日の夕方でも出歩く人が明らかに増えた。市内の製油所のシャットダウンメンテナンスが始まったのがその理由。道内外から多くの作業員が集まり、街にも繰り出している。

   飲食店は4年に一度の特需に沸く。ただ問題は、この人出が続かないことだ。コロナ禍で途絶えた客足はまだ回復し切っていない。

   関係者も手をこまねいているわけではない。今年も錦町などの飲食店が参加する「たるみなバル」が始まった。夏らしく浴衣や甚平姿での参加が特徴の同バルでは、各店が趣向を凝らしたお手頃のメニューを提供。「錦町横町」など市内数カ所では、ビアガーデンのように夏の暑さと開放感を楽しみながら飲食できるところもある。

   苫小牧の夏は短い。盛り上がっている今のうちに、多くの人に夏らしさと街の久々のにぎわいを実感してほしい。記者もこの夏は甚平を着込み、冷たいビールとおいしいつまみを求めて街に繰り出そうと思う。(中)

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