大麻の使用で、心筋梗塞などのリスクが高まる可能性が示されたと、米国の研究グループが発表した。
研究グループは、2016~20年に行われた健康に関する調査に参加した米国成人43万4104人(平均年齢45・4歳)のデータを解析。過去30日間の大麻使用と心筋梗塞などの心血管疾患との関連を調査した。
大麻使用経験の内訳は「全くない」が88・9%で、「毎日」が4・0%、「毎日ではないが使用することがある」は7・1%だった。解析の結果、大麻の使用量が多いほど心血管疾患のリスクは上昇し、「毎日」の人で最も高かった。また、心血管疾患リスクが低いとされる非喫煙者や、早発性心血管疾患のリスクがある55歳未満の男性、65歳未満の女性でも、一貫して大麻使用と心血管疾患との関連が認められた。
(メディカルトリビューン=時事)