「選手は120%力出そうとした」 レッドイーグルス北海道主将・中島彰吾インタビュー

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2024年4月16日
「選手は120%力出そうとした」 
レッドイーグルス北海道主将・中島彰吾インタビュー

  レッドイーグルス北海道は、アイスホッケーアジアリーグ2023~24シーズンのレギュラーリーグ(RL)2位、プレーオフではHLアニャンと激戦を繰り広げたものの、一歩及ばなかった。来季の躍進に向け、主将のFW中島彰吾に1シーズンを振り返ってもらった。

   ―アジアリーグ2位、全日本準決敗退をどう捉えたか。

   新体制でスタートし、スタッフ、選手がより一層、一体となって目標の優勝に向かっている感じがあった。チームとして、一つの方を向いていたが、成長は感じながらも結果としては何も残せなかった。最終的に2年連続、最後にHLアニャンが喜んでいる姿を見ることとなった。

   ―主将として意識したことは。

   アジアリーグの選手になって初めての主将を引き受けた。プレーで引っ張っていきたいと思いながらも、チームの雰囲気、一人一人の思いなど気になってしまう場面もあって、100%自分のプレーに集中できない期間もあった。勝利へのプレッシャーもあるし、チームの見本として戦わなければいけないという思いもあって、今までチャレンジしていた部分をセーフティーにいき過ぎたことなど、リーグ序盤は特に主将の難しさを感じた。

   ―今季、チームの収穫について。

   選手は伸び伸びとやらせてもらったので、硬くならず、120%の力を出そうという選手のメンタル、気持ちがすごくあった。荻野監督がつくり出してくれた雰囲気だった。若い選手も結果を残していた。

   ―RL失点はリーグ最少だった。

   ゴーリーがまず、頑張ってくれた。GK2人(成澤、小野田)を併用する形で、井上さんも含めセーブ率が高く、信頼できた。1試合、2失点以内に抑えるという共通意識の下、プレーヤーも体を張って守った。(最少失点は)自信というか、やってきたことが間違いじゃなかった証しでもある。

   ―個人としてのシーズンについては。

   今季はけがが多かった。一番大きかったのは、代表活動中の五輪3次予選。試合中、相手の膝が入って、帰国してからも足を引きずっていた(右大腿部筋挫傷と診断)。痛いし、脚が曲がらず、片足でホッケーやっている感覚だった。自分の責任でなので反省もあるがトレーニングもできず、もどかしかった。

   ―アジアリーグはレギュラーリーグ16得点、29アシスト、ベスト6選出だったが。

   ゴールとアシストの比率1対2が理想だと考えているので、そこは現れたと思う。ただ、序盤は点を取ったり、絡めていない感じがあって悩んだこともあった。数字だけにフォーカスすると、もう少し欲しかったなという感じ。

   ―今月の世界選手権ディビジョン1Aに向けて。

   シーズンで燃え尽きて、ここから気持ちのつくり方も難しい部分はあるが、しっかり切り替えて、まずはメンバーに選出されるように頑張らなきゃならない。日本のため、アイスホッケーというスポーツがもっとメジャーになるためにも結果が求められる。昨季昇格し、僕自身も初めてのディビジョンなので、楽しみな部分があるし、監督も代わったので変化や世界の強豪国と戦えることを楽しみながらやっていきたい。

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