高齢者では、野菜や大豆製品、果物をよく食べる人に比べ、食べない人は不眠症状が表れるリスクが上昇する可能性があると、東北大大学院などの研究グループが発表した。
研究グループは、大規模研究に参加した高齢者1311人(平均年齢80.1歳)のデータを用い、(1)野菜、大豆製品、果物をよく食べ、米飯はあまり食べない(2)魚介類、鶏肉、ハム、麺類をよく食べ、大豆製品はあまり食べない(3)日本酒、焼酎、魚介類をよく飲食し、果物や菓子類はあまり食べない―の食事パターンで分類。各パターンに沿った食事を取っているかをスコア化した「順守スコア」で低・中・高の3グループにさらに分け、食事パターンと不眠症、不眠症状(入眠困難、中途覚醒)との関連を調べた。
分析の結果、食事パターン(1)では、スコアが高い人に比べ、低い人は入眠困難のリスクが30%高かった。(2)ではスコアが高い人に比べ、低い人は不眠症のリスクが30%低かった。
(メディカルトリビューン=時事)