昔見た映画「死ぬまでにしたい10のこと」は、若い母親ががんに侵され、担当医師から余命2、3カ月の宣告を受けたところから始まる。母親はそれを誰にも告げず、死ぬまでにやりたい10のことをリストにまとめ、一つ一つを実行していく感動物語。この映画が引き金になったかどうか詳細は不明だが、「○○までにやりたいこと」をリストアップし、目標を掲げて充実した日々につなげていく工夫を推奨する本が幾冊も出ている。
「やりたいこと100」というのに倣って、リストアップに挑戦してみるとなかなか難しい。記入できたのはせいぜい30件ぐらい。それも今となっては目標とするには難しいと思われるものも含めてなので、何ともさえない。若ければもっと夢が広がり、あれこれと浮かぶのだろうが、高年齢になると限界が見え、思いがしぼむことを改めて思い知らされた。
メジャーリーガー大谷翔平選手は、高校1年の時に9×9升で構成する人生の目標達成シート「マンダラチャート」を作成。それに沿って目標を一つ一つ実現しているところが素晴らしい。
今週は進入学のピーク。新しい出会いがあり、それまでの生活環境も変わる人も多い。より充実した日々を過ごすため、目標を確認するよい機会でもある。(教)