高血圧予備軍の人では、有酸素運動よりも太極拳を行った方が血圧の低下幅が大きかったと、中国の研究グループが発表した。
運動により、高血圧やその予備軍の人の血圧が低下することが報告されている。研究グループは、高血圧予備軍(収縮期血圧120~139mmHgまたは拡張期血圧80~89mmHg)の成人342人(男性48.5%、平均年齢49.3歳)を、週に4回太極拳またはジョギングなどの有酸素運動を行うグループに分け、12カ月継続してもらった。1回の運動は10分間のウオーミングアップ、40分間の太極拳または有酸素運動、10分間のクールダウンの計60分とした。
12カ月後に診察室で血圧を測定したところ、収縮期血圧の低下幅は、有酸素運動グループのマイナス4.61mmHgに比べ、太極拳グループではマイナス7.01mmHgと大きかった。24時間自由に行動できる状態で測定した収縮期血圧も同様の結果だった。
(メディカルトリビューン=時事)