ラドン被爆で脳卒中リスク上昇か 米国の研究グループ 閉経後女性を調査

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  • 2024年4月2日
ラドン被爆で脳卒中リスク上昇か 米国の研究グループ 閉経後女性を調査

  放射性ガス「ラドン」への被ばくは、脳卒中のリスクを高める可能性が示唆されたと、米国の研究グループが発表した。

   ラドンは、ラジウム鉱石などが壊れた際に放出されるガスで、長期の被ばくや吸入により肺がんリスクが高まることが知られている。研究グループは、米国の大規模研究に参加した閉経後女性15万8910人(平均年齢63・2歳)を対象に、居住地のラドン濃度と脳卒中リスクとの関係を調べた。

   平均13・4年の追跡期間中に6979人が脳卒中を発症。喫煙や糖尿病、高血圧など結果に影響を与える可能性がある要因を調整して解析した結果、脳卒中発症リスクは、居住地の空気の平均ラドン濃度が1リットル当たり2ピコキュリー(pCi/L)未満の女性と比べ、2pCi/L以上4pCi/L未満の女性で6%高く、4pCi/L以上の女性では14%高かった。

  (メディカルトリビューン=時事)

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