月経困難症に伴う痛みに対する非薬物療法の有効性を比較した結果、はり治療や運動が短期間で効果を示したと、中国の研究グループが発表した。
月経困難症は月経に伴う不調で、下腹部痛や腰痛、頭痛、吐き気、倦怠(けんたい)感、いらいらなど多様な症状が表れる。痛みに対しては薬物療法が用いられるが、副作用の問題がある。
研究グループは、月経困難症に伴う痛みに対する非薬物療法の有効性を検討した研究33件(計2826人)を解析。運動、ヨガ、指圧、はり治療、体を温める局所温熱療法など8種類の治療効果を比較した。
その結果、薬物療法または無治療と比べ、全ての非薬物療法で痛みが軽減する傾向が示された。特に、運動、局所温熱療法、はり治療などは高い効果が期待でき、運動は月経1~2周期、はり治療は2~3周期と短期間で有効性が発揮された。一方、指圧による効果は月経3周期後には弱まっていた。
(メディカルトリビューン=時事)