大規模魚類調査に参加 レッドイーグルス北海道

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2023年10月9日
捕獲した魚にチップを埋め込む方法を聞く(左から)髙木と井上

  アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道は3日、苫小牧市高丘で北大苫小牧研究林が毎年春、秋に実施する大規模魚類調査に協力した。FW髙木健太とGK井上光明が参加し、調査の見学や標識番号情報の入ったマイクロチップを埋め込む作業などを行った。

   地域との連携を深め、地元の自然や科学へ多くの人に関心を持ってもらおうと、今回が初参加。2人は調査員の説明を聞きながら、電気ショッカーを使って魚を捕獲する様子を見学したり、捕獲した魚にチップを埋め込む作業を体験した。

   魚に触れることが得意ではなかった井上は「継続的に行われていて、世界的にも珍しい調査だと聞いた。貴重な体験だったし、魚がかわいく見えるようになった」と笑顔を見せた。

   駒大苫小牧高校出身の髙木は「高校時代に苦しいトレーニングを積んだ場所」と当時を思い出しつつ「電気を流して魚を捕獲することに驚いた。研究林の自然の気持ちよさを自分の子供たちにも経験させたい」と語った。

   北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの高橋廣行林長補佐は「トップリーグの選手に参加してもらって光栄。今回の協力が研究林を知ってもらうきっかけとなり、プレーする子供たちにも関心を持ってもらえたら」と話した。

   北海道大学北方生物圏フィールド科学センターが行う同調査は、研究林を流れる幌内川の約5キロの区間に生息する魚を捕獲し、一尾ずつICタグで識別。形態測定や写真撮影、DNAサンプルの収集を行い、成長の具合や生活圏を把握することで、生息地と季節や水温、水量などとの要因について調査する。

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