てんかん患者はそうでない人と比べ、骨折のリスクが高かったと、欧州の研究グループが発表した。
研究グループは、2015年から18年にかけての北マケドニアの国民健康保険データから、てんかん患者1万3818人(男性7435人、女性6383人)の情報を収集。てんかんのない7万1340人と部位別の骨折リスクを比較した。
その結果、骨折を経験した人数は、てんかんのない人では1000人当たり8人だったのに対し、てんかんがある人は109人と顕著に多かった。てんかんがある人は前腕、股関節、大腿(だいたい)骨、下肢などの骨折発生率が高く、特に頭蓋骨と顎の発生率はてんかんのない人の100倍に上った。研究グループは「てんかん発作中の転倒が原因と考えられ、予防策を講じる必要がある」と指摘している。
(メディカルトリビューン=時事)