女性のみ顕著に増加 コロナ禍の自殺

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  • 2023年9月5日

  

   ここ10年分の自殺者データを解析すると、コロナ禍では10~24歳の女児や若年女性のみ顕著に増加していたと、横浜市立大などの研究グループが発表した。

   研究グループは、厚生労働省の死因別死亡数のデータを用い、2012年7月~22年6月の10年間の情報を解析。10~14歳、15~19歳、20~24歳の年齢層に分け、男女別に6カ月ごとの自殺者数を集計して自殺者の推移を検討した。

   解析の結果、男児・男性9428人、女児・女性3835人の死因が自殺で、男性の自殺はコロナ前とコロナ禍で有意な変化は見られなかったが、女性は全ての年齢層で有意に増加していた。研究グループは「周囲との関係性を重視する女児や女性の方がコロナ禍での他人との接触機会の減少により、精神的影響を受けた可能性がある」と考察している。

  (メディカルトリビューン=時事)

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