肥満は術後の合併症,発症の恐れ増大

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  • 2023年8月8日

  肥満の人は、手術後に血栓(血の塊)ができて血管が詰まる静脈血栓塞栓症などの合併症を引き起こすリスクが高まることが分かったと、米国の研究グループが発表した。

   研究グループは、米国外科学会のデータベースから、2012~18年に一般外科や血管外科など九つの診療科で手術を受けた557万2019人の患者データを収集。体格指数(BMI)25以上の過体重または同30以上の肥満の人と、同18・5~24・9の適性体重の人で術後の合併症リスクなどを比較した。

   その結果、過体重または肥満の人は、適正体重の人に比べ、術後に静脈血栓塞栓症や感染症、腎臓の合併症が発生するリスクが高かった。また、BMIが40以上ある特に肥満度が高い人では、これらに加え、計画外の再入院が必要となるリスクも高かった。

  (メディカルトリビューン=時事)

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