低体重がもたらす栄養障害リスク

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  • 2023年7月4日

  体格指数(BMI)が18・5未満の低体重の若い女性は、栄養障害に陥りやすいことが分かったと、藤田医科大の研究グループが発表した。

   若年女性の間で話題の「シンデレラ体重」は、BMI18を理想とし、一般的には低体重を意味する。不妊や骨粗しょう症などを引き起こす可能性がある一方、栄養状態などは明らかではない。

   研究グループは、同大の健康診断を受診した20~39歳の女性職員1457人を低体重グループ(BMI18・5未満、245人)、通常体重グループ(同18・5~25未満、1096人)、過体重グループ(25以上、116人)に分け、栄養状態などを分析した。

   その結果、低体重の人は過体重の人に比べ、握力が弱く、コレステロールやリンパ球といった栄養指標の数値が低かった。また、BMIが17・5未満だった女性44人の2次検査の数値を検討したところ、コレステロール濃度などが低く、ビタミンの欠乏も見られた。

  (メディカルトリビューン=時事)

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