10 家庭で遊びながら療育 筋力鍛え、触れ合いを大切に

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  • 2023年6月28日
無理なく楽しみながら

  

   療育園には理学療法士などの医療専門職員がたくさん在籍しており、高度な療育を受けることができます。ただ、より長い時間を過ごす家庭で療育を取り入れることも、親子の関わり方を学び深めるために大切です。

   そこで、子育てや仕事、家事に日々忙しい保護者でも負担に感じることなく、親子一緒に、日常の遊びの中でできる療育遊びを紹介します。

   最も簡単にできるのは「枕投げ」。寝る前の短い時間に楽しめます。

   ポイントは、子どもに向け、ゆっくり枕を投げてあげること。これは枕が飛んできたときに、両手をタイミングよく出す練習になります。最初はキャッチできなくても、枕に向かって両手を上手に出したら、「惜しい。でもすごい」と褒めてあげましょう。枕キャッチができると、つまずいたとき、とっさに両手で顔や頭を守ろうとする動きもできるようになります。

   もう一つは、「お馬さんごっこ」。まず安全のため、四つんばいで馬になる大人の背中の衣服を子どもがつかんでいることを確認しましょう。

   子どもが怖がる場合は、前進せずに左右にゆっくり体を振るだけでも大丈夫です。慣れてきたらゆっくり進んでみましょう。左右に振られながら姿勢を安定させると、上半身の筋力と体幹を鍛えられます。

   このように、触れ合いの中で無理なく実践してもらえたらと思います。義務感を持ってやるとつらくなるので、心身と時間に余裕のあるときで構いません。

  (Ecold代表取締役CEO・北村耕太郎、イラストはオリドマキ)

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