11歳の時点で日常的に運動する習慣がある子どもは、13歳までの精神的な健康状態が良好に保たれやすく、感情や行動の問題が出にくくなる可能性があると、英国と米国の共同研究グループが発表した。
研究グループは、英国の親子を対象とした長期研究に参加し、11歳時に運動量を測定した4755人のデータを分析した。また抑うつ症状の兆候について、11歳時に親から報告してもらい、13歳時には子ども自身へのアンケートで調査した。
その結果、11歳の時点で日常的に早歩きやサイクリング、ジョギング、一定の運動量を伴う家事(掃除や雪かき)など中~高強度の運動習慣があった女子では、習慣のない女子と比べ抑うつ症状の割合が少なかった。また、11~13歳に中~高強度の運動量が増加した男子も抑うつ症状が見られにくかった。
さらに、11歳時の中~高強度の運動習慣は、女子では13歳までの情動症状の評価スコアの低下と、男女とも「多動」の評価スコアの低下と関係していた。
(メディカルトリビューン=時事)