日本人は欧米人に比べ、性交渉未経験者や過去1年間性交渉がない人の割合が高いことが分かったと、東京大などの研究グループが発表した。
日本を含む東アジアでは性的活動に関する報告は少ない。研究グループは、2022年7月、日本在住で20~49歳の男女8000人に性的活動に関するオンライン調査を実施。性的指向も調べ、異性愛者(男性87・4%、女性82・9%)に限らず同性愛者、両性愛者、無性愛者も対象にした。
回答者のうち既婚者は男性50・0%、女性56・5%を占めた。これまでの生涯で性交渉相手がいなかった割合は、男性19・8%、女性15・3%だった。過去1年間に性産業従事者を含め性的パートナーがいなかった割合は男性44・5%、女性45・3%で、20~29歳ではそれぞれ55%、42%を占め、ドイツの調査(男女とも20%前後、2016年)などを大きく上回った。また、男性の48・3%、女性の4・0%が性産業サービスの利用経験ありと答え、欧米より数倍高かった。
(メディカルトリビューン=時事)