アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道は12日、苫小牧市出身のDF武部太輝(22)の新入団会見を苫小牧市内の球団事務所で行った。武部は幼少期から憧れたチームへの入団に「地元を盛り上げ、勝利に貢献したい」と強い意志を語った。
苫小牧工業高時代は主将も務め、国体のアイスホッケー少年の部では16連覇に貢献した。東洋大に進学後も活躍を続け、大学3年時の日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)ではMVPも受賞。当時から練習生としてレッドイーグルスの氷上練習に参加していた。兄は東北フリーブレイズの武部虎太朗。
持ち味は188センチ95キロと恵まれた体格を生かしたディフェンスと力強いシュート。「まずはしっかり試合に出場し、子どもたちの憧れの選手になりたい」と意気込んでいる。
背番号「23」は中学時代から背負っていた番号で、芳賀陽介(元レッドイーグルス北海道)に憧れて選んだ。「同じチームで背負えてすごくうれしい。今は芳賀さんのイメージが強いが、これからは『23といえば武部』と思ってもらえるようになりたい」
荻野順二監督は「おっとりしているが、素直で向上心のある好青年」と評価。サイズを生かしたコーナーバトルやゴール前の守備、攻撃の起点になるようなプレーを熱望している。「まだまだ伸びしろのある選手。戦術システムを理解した上で、自分の良さを出してほしい」と大型ルーキーに期待を膨らませた。