豪華な電飾などで車体を彩ったデコレーショントラック（通称デコトラ）が全国から集結するイベント「第１回デコトラ野郎祭」が４日、苫小牧市若草町の中央公園で開かれた。市内外から訪れたデコトラファンや家族連れらでにぎわいを見せた。

　 　会場には、さまざまなペイントやカスタムを施した個性的トラック約３００台がずらり。来場者はきらびやかに装飾されたデコトラをじっくりと眺め、「格好いい」「すごいね」などと口にしながら目を輝かせて写真撮影を楽しんでいた。

　 　ステージ上では特別ゲストの俳優哀川翔さんが「お菓子まき」やトークショーに出演し会場を盛り上げた。ステージ横には、哀川さん主演の映画「新デコトラのシュウ　鷲」で使用されたデコトラが展示され、注目を集めていた。

　 　室蘭市から訪れた鳥海政史さん（６８）は「華やかなトラックが並び、会場もにぎやか」と満足そうだった。

　 　イベントは、沙弥嘉丸水産（宮城県塩釜市）の社会福祉活動団体「アートトラックグループ沙弥嘉丸水産」が主催。会場には交通遺児支援の募金箱が設置された。

　 　押田真吾社長は「個性あふれるデコトラの魅力を堪能してもらえたのでは。来年以降も継続していければ」と述べた。