新ひだか町の桜の名所「二十間道路桜並木」で24日、「第60回しずない桜まつり」が開幕した。平年より12日早く満開を迎えた25日は好天に恵まれ、午前中から観光客らでにぎわいを見せている。まつりは30日までで、4年ぶりの通常開催となっている。
全国的に桜の開花が早まったことを受け、当初の開催日程(29日~5月5日)を前倒し。直線約7キロに樹齢100年を超えるエゾヤマザクラなどが2000本以上連なる二十間道路は、今年は平年より13日早い21日に開花した。
まつり初日は、5300人超が来場。25日も午前中から花見客が続々と訪れ、カメラやスマートフォンを手に撮影を楽しむ姿があちこちで見られた。
30年以上毎年足を運んでいるという千歳市のタクシー運転手千田栄さん(68)は「ラジオで見頃と聞いて来た」と笑顔。妻の順子さん(63)は「ここの桜を見ないと一年が始まった気がしない。迫力が違う」とピンクの並木に見とれていた。
まつり会場には軽食や特産品を扱う20以上の露店が並んでおり、60回の節目を記念して26日は午後6時半から2時間、桜のライトアップを予定。29、30両日は熱気球で上空から鑑賞できる有料企画もある。
このほか、明治時代に建てられた貴賓舎「龍雲閣」を4年ぶりに無料公開している。