登別市登別東町の水族館、登別マリンパークニクスで新人トレーナーの田中悠さん(23)が、8日のイルカショーでデビューした。初舞台を踏み、田中さんは「お客さまや仲間に支えられ、楽しくできた」と目を輝かせた。
この日のショーでは、パートナーのバンドウイルカの雌ココアと出演。イルカの知識や生態を紹介し、身ぶり手ぶりのシグナルでチャレンジ精神旺盛なココアにジャンプ芸や尾を振って愛嬌(あいきょう)を振りまく姿をアピールさせ、大きな拍手を浴びた。
田中さんは静岡県富士市出身。動物好きで、高校時代に友人と行った水族館でイルカショーに魅せられ、トレーナーを目指した。東京ECO動物海洋専門学校を卒業し、昨年11月に入社。これまでイルカと特訓を重ねてきた。約15分のショーを終え、「見た目の美しさや知性などイルカの神秘的な部分や海の生き物たちの魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい」と意気込んだ。
飼育課長の渡邉光洋さん(52)は「職場や仲間たちを和ませるムードメーカー。先輩たちのアドバイスも聞き、改善しながら取り組んでくれている」とエールを送っていた。