安平町早来地区に開校する小中一貫の義務教育学校「早来学園」の図書室のオープンに合わせて1日、ドキュメンタリー映画「夢みる小学校」の上映会が、同校アリーナで開かれた。町内外から大人50人と幼児、小中学生が参加し、これからの教育について考えた。
早来学園の開校に伴い、子どもたちの教育を地域で考えるきっかけにしてもらおうと、町内在住の石川英俊さん(33)が企画。町民がやりたいことがある時に資金などの応援を募る町の事業「ABIRA Talks(アビラトークス)」などを通して協力を呼び掛け、実現した。
映画では、自己決定、個性化、体験学習を教育の軸にした私立のきのくに子どもの村学園(和歌山県)、体験型総合学習を続ける公立の伊那小学校(長野県)、校則や定期テストを実施しない公立の桜丘中学校(東京都世田谷区)の3校を紹介。子どもファーストな教育の実践で、希望あふれる教育変革の事例として注目されている。
上映会を企画した石川さんは「映画のような学校にしたいから上映したのではなく、従来と違う教育が日本にもあることを知ってもらいたかった」と説明。作品を通して「いろんな価値観があるが、一緒に子どもたちの幸せを考える機会になれば」と話していた。