厚真町の特産品「ハスカップ」のこれからについて考えるフォーラムが23日、総合福祉センターで開かれた。畜産業や肉製品の製造・加工、販売などを行う「GOOD GOOD(グッドグッド)」=本社大阪市=の取締役で町協働型地域おこし協力隊の河合祥太さん(41)を講師に迎え、ハスカップを含む商品開発の実情と展望について意見交換をした。
ハスカップの知名度向上を目的に町内外の関係団体、事業者などでつくる「厚真産ハスカップブランド化推進協議会」が主催。
河合さんはこれまで「無印良品」を展開する生活雑貨販売大手「良品計画」で日本と海外を行き来して活躍したほか、シカ肉などのジビエを使用した商品開発や製造、販売を手掛けてきた。
フォーラムではハスカップについて、道内では認知度が高く、ジャムやジュース、ゼリーなどとして加工されていることを紹介。一方で、道内や空港でのお菓子ランキングではトップ10に入っていないほか、道外ではあまり認知されていない点を指摘。今後、加工商品などとして売り出していく際、「厚真町産ハスカップをもっとうたっていくべきでは。やみくもに付けた方がいいとは思わないが、商品のこだわりなどが明確であるなら付けるべき」と言い、広範囲ではなく「関東エリアなどピンポイントで狙っていく方がいいのでは」とアドバイスした。
同フォーラムには、町内の農家や事業者ら30人が出席し、質疑などを含め活発なやり取りを繰り広げた。