安平町早来地区で収穫した酒造好適米「彗(すい)星」で醸造した日本酒「あびら川」の新酒お披露目会が18日、町追分本町の追分ホテルわたなべで開かれた。お披露目会の開催は新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶり。町民ら約80人が集まり、地元の恵みがこもった地酒を堪能した。
地酒造りは、地域ブランドの向上と地元の農産物を活用した特産品作りを目的に、町早来新栄地区の稲作農家3人が始め、今年で6年目。昨年秋に2250キロを収穫し、二世古酒造(後志管内倶知安町)で製造した。
お披露目会で地酒「あびら川」有志の会の阿部一二代表は「年々おいしくなっているが、今年はさらによく仕上がっている」と太鼓判を押し、及川秀一郎町長は「より多くの方に飲んでいただけるよう、ふるさと納税の返礼品にもなっているほか、道の駅でも販売する。皆さんと一緒に盛り立てていきたい」と述べた。
2023年版のあびら川の販売は、生原酒で四合瓶(720ミリリットル、3500円)400本、一升瓶(1・8リットル、6700円)200本、火入れした原酒は四合瓶(同、3300円)1200本、一升瓶(同、6300円)100本をそれぞれ用意し、同日スタート。道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」をはじめ、町物産館、町内の小売店、苫小牧市の「道の駅ウトナイ湖」などで取り扱っている。