今月末で閉校する安平町早来地区の小学校3校と、むかわ町の宮戸小学校の卒業式が17日に各校で行われた。卒業生は下級生や保護者、教職員の祝福を受けながら、卒業証書を手に思い出の詰まった学びやを巣立った。
123年の歴史に幕を閉じる遠浅小学校(奥本政一校長)では4人が晴れの日を迎え、振り袖姿で式典に臨んだ。それぞれ壇上で卒業証書を受け取り、将来の夢や4月から通う小中一貫の義務教育学校「早来学園」での目標を語った。このうち有本好花さん(12)は「海外で活躍する人間になりたい。数学と英語を頑張りたい」と言い、川口紗央さん(12)は「早来学園でも低学年との交流を大事にし、未来につなげていきたい」と思いを述べた。
奥本校長は「皆さんが遠浅小最後の卒業生。常日頃から良きお姉さんとしていてくれたことは、下級生の安心につながったと思う」とねぎらい、「信頼を得ることで親友や仲間を増やしていって」とエールを送った。
この後、在校生と卒業生が互いにメッセージを送り合う様子がスクリーンで放映された。