「作品を通して笑顔になってもらいたい」と、かわいらしく華やかなリボンを生み出すハンドメード作家の角智琴さん。各地で開かれるマルシェに出店するほか、昨年9月にハンドメード教室をオープン。夏休み期間には小さなバッグやリースを作る子ども向けのワークショップ(WS)を開催するなど、活動の幅を広げている。
3児を抱える「ママさん作家」。子どもたちのためにも、なるべく家を留守にしたくない―との思いから、自宅の一室を作業場にしている。「お気に入りのリボンを作り喜んでもらうことが、子どもとのコミュニケーションにもつながる」と娘を持つ母親にリボン製作を勧める。
初めて作ったのは娘とのおそろいのリボン。「始めたばかりで形も不ぞろいだった」という親子の思い出は、今も大切に自宅に保管している。
「将来的には、子育てをする母親同士が集ってつながったり、息抜きしたりできる場所」をつくりたいと思い描く。「より多くの人がリボンを身近に感じ、気軽に身に着けるようになったら」―。今後は大人向けのWS開催も視野に入れ、活動に力を注ぐ。
メ モ
2020年に日本初のリボン協会「M―Style Luxe」認定講師の資格を取得し、ハンドメード教室「33(サンサン)」を運営。インスタグラム@33_chiko__handmade。