高校受験 

  • 特集, 記者コラム「風」
  • 2023年3月1日

  先日、駒大苫小牧高校で合格発表があった。コロナ禍によって、ホームページでも結果が発表されることが今では日常。そうした中、学校正門に置かれた合格番号の掲示板を見詰める男子生徒がいたので、「なぜ見に来たの?」と尋ねてみたら、「受験といえば掲示板で確認するのが醍醐味(だいごみ)。他校はインターネットでの発表ばかりなので、見に来たかった」と答えた。

   私は、自分の受験番号をこの目で見ることなく高校受験を終えた一人。私立高の結果は郵送で届いたし、唯一見に行けた公立高は残念ながら落ちてしまった。自分の受験番号を指差して写真を撮ることはできず、喜ぶ同志を横目にその場を立ち去った。

   掲示板での発表が珍しくなった現在、「あの苦い記憶も良い思い出の一つ」と、今ではそう思う。

   明日は公立高の入試―。もし結果につながらなかったとしても、努力は裏切らない。受験生はプレッシャーに負けず、いつも通りに頑張ってほしい。(樋)

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