JAとまこまい広域厚真町ハスカップ部会(長谷誠良会長、105戸)が公益財団法人中央果実協会主催の「果樹技術・経営コンクール」で全国果樹研究連合会会長賞に輝いた。関係者が21日に町役場を訪問し、受賞を報告した。
同コンクールは、1999年度から果樹の生産技術や経営で模範となる先進的な農家や集団を表彰するもの。関係者によると、道内からの受賞は4年ぶり6回目になるという。
同部会は、77(昭和52)年の発足以来、樹形や土壌に趣向を凝らして生産力を高め、スマート農業や有機農業にも取り組んできた。2018年9月に発生した胆振東部地震では1万本以上の木が被災する大きな被害を受けたが、懸命な復旧作業を経て安定生産を図り、「日本一のハスカップの町」としてブランド力向上に努めていることなどが評価された。
町役場を訪れた長谷会長は「高齢化や気候温暖化の影響を懸念しているが、高品質はもちろん、さらに全国にPRしていきたい」と笑顔で話す。山口善紀副会長は「全国的にハスカップはまだマイナーな果実。ある意味で、ハスカップをアピールするいい機会になった」と手応えを語った。
宮坂尚市朗町長は「これまでの努力が認められての受賞は、町としても大変うれしいこと」と受賞をたたえ、「今後ますますのブランド化を目指してほしい。ハスカップ部会として持続的な発展を願っています」と激励した。