道は21日、苫小牧署や道森林管理局の関係者らと狩猟事故防止に向けた合同パトロールを白老町社台の山林で実施した。苫小牧署管内では昨年12月以降、猟銃の誤射とみられる事故が相次いでおり、猟銃の取り扱いについてハンターに注意した。
同署管内では昨年12月18日、銃弾が当たったとみられる痕が林道脇に止めていたハンターの車で確認された。今年1月20日には窓ガラスが割られた住宅の穴の開いた壁から銃弾が見つかった。同署は、ともに原因をハンターによる猟銃の暴発か誤射とみて調べている。
白老町内の猟場には道内外から多数のハンターがエゾシカを狙って訪れるため、法令順守や事故防止を呼び掛けようと合同パトロールを実施した。関係者ら6人は北海道猟友会苫小牧支部白老部会の会員2人と山林に入り、猟銃の安全対策などを訴えるビラを部会員や猟場を利用するハンターたちに手渡した。
同部会長の堀起與賜(きよし)さん(76)は「猟区内で道外ナンバーの車両を見掛けたら話し掛け、猟銃の管理や鉛弾禁止を呼び掛けるようにしている。対応が目に余るようなら道や警察に通報する」と話した。
パトロールに参加した苫小牧署生活安全課の安田修課長は「事故の発生は地域住民に大きな不安を与え、他のハンターの安全にも関わる。ルール、マナーを徹底し、安全に狩猟を楽しんでもらいたい」と訴えた。